子供の受験を初めて経験する親へ〜勉強環境の整え方〜

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まず初めに勉強を語るなら

試験勉強というのはやらなくてすむのなら、一生やりたくない努力の一つだと思う。現在、必死に受験勉強に勤しむ学生たちも、もし難しい試験などというものが存在なければ、がむしゃらに勉強などする必要もなく、青春を謳歌していることだろう。
かくいう私は、学生時代から勉強というものが大嫌いな劣等生で、授業を受けるのが嫌で、たびたびボイコットを繰り返していたものだ。しかしアリとキリギリスの例えどおり、不真面目な生き方をしていたものにはそれなりのしっぺ返しが来る。
私の場合、高校進学にあたっての三者面談のとき、それは起こった。我が家の苦しい金銭的状況から、親の希望は公立高校だったのだが、担任から「お前が進学できる公立など、市内にも市外にも一つもない」と断言されてしまったのだ。
他の生徒がせっせと真面目にノートを取ってる時間、私はふらふらと遊び呆けていた罰が当たったのだ。親を困らせるのも本位ではないので、私は必死の試験勉強に挑むことになった。塾にも通ったのだが、塾の先生から「今日の今日までキミ何してたの?」と言われる始末だった。とにかく遅れに遅れている授業内容をすべて頭に叩き込まねばならず、塾の先生も私のような生徒を相手に根気よく指導してくれた。
飽きっぽい私のようなものが、必死になって試験勉強に集中できた理由の一つとして、困っている私を嘲笑した友人Aの言葉「お前なんかどこも受かるわけないよ」という一言があった。この言葉に私は怒り、発奮してがむしゃらに勉強に励んだ。そしてその努力は結実し、かろうじて私は試験をパスして目標の公立に滑り込んだ。
しかも私を嘲笑した友人Aも同じ高校を受け、彼は試験に落っこちるというおまけまでついた。まるで漫画のような逆転劇に、私は内心で快哉を叫んだ。
私は努力したものが確実に成功するとは思わない。でも努力をしたことは、必ず自分の中で生きる。自業自得とはいえ、この必死に勉強に取組んだ経験がなければ、私は一生、努力とは無縁の、なあなあな人生を送ったのではないだろうか。あの時、私はただ教科書の内容を頭に詰め込んだだけではない、頑張るということの大切さも学んだのではないかと思っている。

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